2021.12.25 Sat
しめ縄の1年 ②
プーラビーダでは毎年12月30日までにはお正月飾りが各店舗整います。そのしめ縄が、どのようにして作られるのかを、2021年は1年を通して記録してきました。
しめ縄の1年①はこちらをご覧ください。
受け継ぐ伝統
場所は宮崎市浮田、生目神社の近くに位置しています。古くからお米を栽培する農家さんが今も残る地区です。
工房の社長井上さんは、ご両親が代々農業をされ、土地に住む人と森羅万象八百万の神々と共に暮らして来られました。
特に生目神社という大きな神社を祀っている地区ですから、神々に祈り感謝する際に作物と共に捧げる稲藁は無くてはならない、失ってはいけないものです。
井上さんは農家の家に育ち、定年まではサラリーマンとして働いて来られたそうです。いよいよ定年を迎える時に、奥さまに「退職金をこれからの自分のライフワークにつかってもいいか?」と宣言されたそうです。
生活の中に当たり前にあったしめ縄を会社として、作り続ける場所があれば、歳を重ねて行くお母さんもいつまでも人の役に立てる仕事を無理なく続けられる。収益を上げる事で地域に雇用を生み出し、年齢や、能力問わず働ける事で喜びの笑顔が生まれる。
それと同時に失われていきつつある、日本の稲作文化を継承していきい…。そんな想いで、海蛍わら工房を自宅の横に新設されたそうです。外観は新築の住宅にしか見えませんが、玄関を開けるとそこにはしめ縄の作業場。
<しめ縄の1年↓>