2021.12.28 Tue
しめ縄の1年③
プーラビーダでは毎年12月30日までにはお正月飾りが各店舗整います。そのしめ縄が、どのようにして作られるのかを、2021年は1年を通して記録してきました。
しめ縄ができるまで
しめ縄用の餅米の水田は3箇所にリスク分散して栽培されます。万が一、台風の被害を受けたらその年のしめ縄の材料が確保できないという最悪の状況に陥らない為です。
しめ縄作りの作業は一年中行われます。旧正月飾り、夏祭り、そして8月からは年末まではずっとしめ縄飾りの注文に対応する為総出で作業が続きます。
奉納先は神社だけではなく、企業や小売店など様々。時には個人から神社へ奉納の為に特別な飾りを注文される事もあり、注文主からその土地独特の飾りを教えられる事もあるそうです。
しめ縄に使う稲藁
稲藁ですから、もちろんお米の藁です。しめ縄に使う稲藁は、もち米の品種で茎が長く柔らかくしめ縄の材料としては最高ですが、反面、栽培上茎が長いため風雨の弱く倒れやすい品種になるようです。この品種にたどり着くまで九州を探し歩いたのが井上さんです。
少し、話は脇にそれますが、井上さんを訪ねた時工房の外を案内して頂きました。そこには、趣味の域を超えた様々な果樹や実のなる作物が多種多様に有りました。そんな井上さんの研究熱心さと情熱には頭が下がります。
そんな井上さんが方々探して見つけた餅米の品種の種です。
<しめ縄の1年↓>